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イソップ寓話

✦ スナック翻訳版

イソップ · 0/113

Snack Point

✦ 2600年読み継がれた世界最古の教訓集。きつね、ライオン、ねずみ——動物たちが人間の本質を暴く。

✦ 紀元前6世紀、古代ギリシアの寓話作家イソップに帰せられる短編集。各話が独立した一口サイズ。

✦ 「すっぱいぶどう」「北風と太陽」「オオカミ少年」——知らない人はいない、でもちゃんと読んだことは?

目次

底本情報

公開: Project Gutenberg
底本: 「Aesop's Fables」George Fyler Townsend英訳(1867年)
初出: 紀元前6世紀
章構成: 章タイトルは原文準拠(章番号はSnackReadが独自に付与)

✦ スナック翻訳版について

原文に忠実なAI翻訳・現代語訳版です。原文/翻訳の切り替えができます。学術的な正確さを保証するものではありません。

※AIによる翻訳・現代語訳版
すっぱいぶどう
すっぱいぶどう1/3

腹をすかせたきつねが、 高い棚に這わせたぶどうの木に、 立派な房がいくつもぶら下がっているのを見つけた。

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すっぱいぶどう2/3

精一杯高く飛び上がって取ろうとしたが、 どうしても届かない。

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すっぱいぶどう3/3

ついにあきらめて、 平然とした顔で歩き去りながらこう言った。 「あのぶどうは熟しているかと思ったが、 見たところずいぶん酸っぱそうだ」

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すっぱいぶどう

3スナック

きつねとからす
きつねとからす1/6

からすが木の枝に止まり、 くちばしにチーズをくわえていた。

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きつねとからす2/6

きつねがそれを見つけ、 なんとかチーズを手に入れようと知恵を絞った。

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きつねとからす3/6

木の下に来て見上げると、こう言った。 「なんと気高い鳥だろう! その美しさに並ぶものはなく、 羽の色合いも絶妙だ。

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きつねとからす4/6

もしその声が姿と同じくらい美しければ、 鳥の女王に違いない」

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きつねとからす5/6

からすはすっかりおだてられ、 自分が歌えるところを見せようと 大きな声でカアと鳴いた。

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きつねとからす6/6

もちろんチーズは落ちた。 きつねはそれをさっとくわえて言った。 「奥さん、声はお持ちのようだ。 足りないのは知恵ですな」

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きつねとからす

6スナック

きつねとやぎ
きつねとやぎ1/9

きつねが井戸に落ちて出られなくなった。

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きつねとやぎ2/9

そこへ喉の渇いたやぎが通りかかり、 井戸の中のきつねを見て水がおいしいか尋ねた。

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きつねとやぎ3/9

「おいしいかって?」ときつねは言った。 「生まれてこのかた飲んだなかで最高の水だよ。 降りてきて自分で味わってみな」

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きつねとやぎ4/9

やぎは喉を潤すことしか頭になく、 すぐさま飛び込んだ。

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きつねとやぎ5/9

たっぷり飲み終えると、 やぎもきつねと同じように出口を探したが、 見つからない。

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きつねとやぎ6/9

するときつねが言った。 「いい考えがある。 おまえが後ろ脚で立って、 前脚を井戸の壁にしっかりつけるんだ。 そうしたら俺がおまえの背中に乗り、 そこから角を踏み台にして出られる。 出たら、おまえも引っ張り上げてやるよ」

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きつねとやぎ7/9

やぎが言われた通りにすると、 きつねはその背中をよじ登って井戸から出た。 そしてさっさと歩き去った。

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きつねとやぎ8/9

やぎは大声で呼び止め、 助け出す約束を思い出させた。

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きつねとやぎ9/9

しかしきつねは振り返って言っただけだった。 「おまえのひげほどの知恵が頭にあったなら、 出られるかどうか確かめもせずに 井戸に飛び込んだりしなかっただろうに」

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きつねとやぎ

9スナック

犬とおんどりときつね
犬とおんどりときつね1/7

犬とおんどりが大の仲良しになり、 一緒に旅をすることにした。

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犬とおんどりときつね2/7

日が暮れると、 おんどりは木の枝に飛び上がってねぐらにし、 犬はうろになった幹の中で丸くなった。

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犬とおんどりときつね3/7

夜明けにおんどりが目を覚まし、 いつものように時を告げて鳴いた。

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犬とおんどりときつね4/7

きつねがその声を聞きつけ、 朝食にしてやろうと木の下に来て、 降りてくるよう頼んだ。

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犬とおんどりときつね5/7

「ぜひともお近づきになりたい」と言った。 「こんなに美しい声の持ち主に」

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犬とおんどりときつね6/7

おんどりは答えた。 「木の根元で寝ている門番を起こしてくれませんか。 扉を開けて中に入れてくれますよ」

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犬とおんどりときつね7/7

きつねが幹を叩くと、 犬が飛び出してきつねをずたずたに引き裂いた。

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犬とおんどりときつね

7スナック

老いたライオン
老いたライオン1/6

老いて力が衰え、 もはや力ずくで獲物を捕れなくなったライオンが、 知略で食料を得ようと決めた。

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老いたライオン2/6

洞穴に横たわり、病気のふりをした。 見舞いに来る動物たちに次々と襲いかかり、 食べてしまった。

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老いたライオン3/6

多くの動物がこうして命を落とした。

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老いたライオン4/6

ある日、きつねが洞穴を訪れたが、 真相を疑い、 中に入らず外から声をかけて具合を尋ねた。

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老いたライオン5/6

ライオンは「ひどい有様だ」と答え、 「なぜ外に立っている? どうか中に入ってくれ」と言った。

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老いたライオン6/6

きつねは答えた。 「そうしたかったのですが、 足跡がみな洞穴に向かうばかりで、 出てくるものがひとつもないのに気づきましてね」

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老いたライオン

6スナック

ライオンとねずみ
ライオンとねずみ1/8

ねぐらで眠っていたライオンが、 顔の上を走るねずみに起こされた。

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ライオンとねずみ2/8

腹を立ててねずみを前脚でつかみ、 殺そうとした。

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ライオンとねずみ3/8

ねずみはおびえて命乞いをした。 「どうか逃がしてください。 いつかきっとご恩返しをします」

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ライオンとねずみ4/8

こんな取るに足らない生き物が 自分に何かできるという考えがおかしくて、 ライオンは声を上げて笑い、 気のいい様子でねずみを放した。

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ライオンとねずみ5/8

しかしねずみにも機会が巡ってきた。

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ライオンとねずみ6/8

ある日、ライオンが 猟師の仕掛けた網に絡まった。 ねずみは怒りの咆哮を聞きつけて駆けつけた。

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ライオンとねずみ7/8

さっそく歯で綱を噛みちぎり始め、 やがてライオンを自由にした。

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ライオンとねずみ8/8

「ほら!」とねずみは言った。 「恩返しすると約束したとき笑いましたね。 でもおわかりでしょう、 ねずみでもライオンを助けられるのです」

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ライオンとねずみ

8スナック

北風と太陽
北風と太陽1/7

北風と太陽のあいだで、 どちらが強いかという争いが起きた。 ついに旅人の外套を先に脱がせた方が勝ちと決めた。

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北風と太陽2/7

北風が先に挑んだ。 全力を振り絞って旅人に猛然と吹きつけ、 一気に外套をもぎ取ろうとした。

41/113
北風と太陽3/7

しかし強く吹けば吹くほど、 旅人はますます外套をしっかりと体に巻きつけた。

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北風と太陽4/7

次は太陽の番だ。

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北風と太陽5/7

はじめは旅人にやさしく光を注いだ。 旅人はやがて外套の留め金を外し、 肩にゆるくかけて歩き出した。

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北風と太陽6/7

それから太陽が全力で照りつけると、 旅人は何歩も行かないうちに 喜んで外套を脱ぎ捨て、 身軽になって旅を続けた。

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北風と太陽7/7

——説得は力に勝る。

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北風と太陽

7スナック

樫の木と葦
樫の木と葦1/6

川岸に立っていた樫の木が、 激しい突風に根こそぎ倒され、 川の中に投げ出された。

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樫の木と葦2/6

水辺に生えていた葦のそばに落ちた樫は、 葦に尋ねた。

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樫の木と葦3/6

「どうしておまえたちは、 あんなに頼りなく細いのに嵐に耐えられたのだ? この俺は力があるのに 根こそぎにされて川に放り込まれたというのに」

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樫の木と葦4/6

葦が答えた。

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樫の木と葦5/6

「あなたは頑固に嵐と戦ったのです。 嵐のほうがあなたより強かった。

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樫の木と葦6/6

私たちはどんな風にも頭を下げてしなう。 だから突風も何事もなく 頭の上を通り過ぎていったのです」

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樫の木と葦

6スナック

狼と子羊
狼と子羊1/7

狼が群れからはぐれた子羊を見つけた。

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狼と子羊2/7

こんな無力な生き物を もっともらしい口実もなしに殺すのは気が咎め、 言いがかりを探してこう言った。

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狼と子羊3/7

「去年、おまえは俺をひどく侮辱したな」 「そんなはずはありません」と子羊は鳴いた。 「去年はまだ生まれていませんでしたから」

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狼と子羊4/7

「ならば、おまえは俺の牧草地で 草を食っているだろう」と狼が言い返した。 「それもありえません。 まだ草を食べたことがないのです」

56/113
狼と子羊5/7

「では俺の泉の水を飲んでいるな」と狼は続けた。 「本当に、母さんの乳しか飲んだことがありません」 と可哀想な子羊は言った。

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狼と子羊6/7

「とにかく」と狼は言った。 「飯を食いそびれるわけにはいかないのでな」

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狼と子羊7/7

そして子羊に飛びかかり、さっさと食べてしまった。

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狼と子羊

7スナック

からすと水差し
からすと水差し1/5

喉の渇いたからすが、 少しだけ水の入った水差しを見つけた。

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からすと水差し2/5

しかしあまりに少なくて、 どんなにがんばってもくちばしが届かない。 助かる手立てを目の前にしながら 渇きで死んでしまいそうだった。

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からすと水差し3/5

ついにからすは名案を思いついた。 小石を一つずつ水差しに落とし始めたのだ。

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からすと水差し4/5

小石を落とすたびに水面が少しずつ上がり、 ついに縁まで達した。 こうして賢い鳥は喉を潤すことができた。

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からすと水差し5/5

——必要は発明の母である。

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からすと水差し

5スナック

少年たちとかえる
少年たちとかえる1/3

いたずらな少年たちが 池のほとりで遊んでいた。

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少年たちとかえる2/3

浅瀬で泳ぐかえるを見つけると、 石を投げつけて面白がり始め、 何匹か殺してしまった。

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少年たちとかえる3/3

ついに一匹のかえるが 水面から顔を出して言った。 「やめてください! お願いです。 あなたたちの遊びは、私たちの死なのです」

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少年たちとかえる

3スナック

犬と影
犬と影1/3

犬が肉をくわえて板橋を渡っていたとき、 ふと水面に自分の姿が映っているのが目に入った。

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犬と影2/3

二倍の大きさの肉をくわえた 別の犬だと思い込み、 自分の肉を放して、 そっちの大きい肉を奪おうと飛びかかった。

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犬と影3/3

しかしもちろん、 結局どちらも手に入らなかった。 一方はただの影で、 もう一方は流れに運ばれてしまったのだから。

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犬と影

3スナック

ねずみの会議
ねずみの会議1/6

あるとき、ねずみが全員集まって会議を開き、 猫の襲撃から身を守る最善の方法を話し合った。

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ねずみの会議2/6

いくつかの案が議論された後、 地位も経験もあるねずみが立ち上がって言った。

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ねずみの会議3/6

「みなの賛同を得て実行すれば、 今後の安全を保証する策を思いついた。 敵の猫の首に鈴をつけるのだ。 鈴の音で猫が近づいてくるのがわかる」

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ねずみの会議4/6

この提案は大喝采を受け、 採用がほぼ決まりかけた。

74/113
ねずみの会議5/6

そのとき年老いたねずみが立ち上がって言った。

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ねずみの会議6/6

「皆の意見に賛成だ、 この案は見事なものだ。 しかしひとつ聞いていいかね。 いったい誰が猫に鈴をつけに行くのだ?」

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ねずみの会議

6スナック

金の卵を産むがちょう
金の卵を産むがちょう1/5

ある夫婦が、 毎日金の卵を産むがちょうを持つという 幸運に恵まれていた。

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金の卵を産むがちょう2/5

しかし恵まれているにもかかわらず、 金持ちになるのが遅すぎると思い始め、 がちょうの体内は金でできているに違いないと想像して、 一度に全部手に入れようと殺すことにした。

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金の卵を産むがちょう3/5

ところが腹を切り開いてみると、 他のがちょうとなんら変わらなかった。

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金の卵を産むがちょう4/5

こうして、一度に大金持ちになることも、 日々の富の積み増しを楽しむこともできなくなった。

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金の卵を産むがちょう5/5

——多くを望みすぎる者は、すべてを失う。

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金の卵を産むがちょう

5スナック

ミルク売りの娘
ミルク売りの娘1/6

農家の娘が牛の乳搾りを終え、 ミルクの入った桶を頭に載せて帰るところだった。

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ミルク売りの娘2/6

歩きながら、こんな空想にふけった。 「この桶のミルクからクリームが取れる。 それをバターにして市場で売ろう。 その金で卵をたくさん買えば、 ひながかえってにわとりになり、 そのうち立派な養鶏場ができるわ。

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ミルク売りの娘3/6

にわとりを何羽か売って、 そのお金で新しいドレスを買うの。 お祭りに着ていったら 若い男たちがみんな見とれて言い寄ってくるわ。 でも私はつんとして相手にしないの」

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ミルク売りの娘4/6

桶のことなどすっかり忘れて、 言葉通りにつんと頭を振った。

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ミルク売りの娘5/6

桶は落ち、ミルクは全部こぼれ、 素敵な空中の楼閣は一瞬で消え失せた。

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ミルク売りの娘6/6

——卵がかえる前にひよこの数を数えるな。

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ミルク売りの娘

6スナック

羊の皮をかぶった狼
羊の皮をかぶった狼1/3

狼が、見つからずに羊の群れを襲おうと 変装することにした。

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羊の皮をかぶった狼2/3

羊の皮をかぶり、 放牧中の群れにまぎれ込んだ。 羊飼いを完全にだまし、 夜に群れが囲いに入れられると、 一緒に閉じ込められた。

89/113
羊の皮をかぶった狼3/3

ところがその晩、 羊飼いが夕食の肉が必要になり、 狼を羊と間違えてつかまえ、 その場でナイフで殺してしまった。

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羊の皮をかぶった狼

3スナック

オオカミ少年
オオカミ少年1/8

羊飼いの少年が 村の近くで群れの番をしていた。

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オオカミ少年2/8

狼が羊を襲っているふりをして 村人をだましたら面白いだろうと思いつき、 「狼だ! 狼だ!」と叫んだ。

92/113
オオカミ少年3/8

村人が駆けつけると、少年は彼らを笑った。

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オオカミ少年4/8

これを何度も繰り返し、 そのたびに村人たちはだまされたことに気づいた。 狼などどこにもいなかったのだ。

94/113
オオカミ少年5/8

ついに本当に狼がやってきた。 少年は声の限りに 「狼だ! 狼だ!」と叫んだ。

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オオカミ少年6/8

しかし村人たちは 少年の叫びを聞き慣れてしまい、 助けを求める声にまったく耳を貸さなかった。

96/113
オオカミ少年7/8

こうして狼はやりたい放題、 悠々と羊を次々に食い殺した。

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オオカミ少年8/8

——嘘つきは、本当のことを言っても信じてもらえない。

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オオカミ少年

8スナック

飼い葉桶の犬
飼い葉桶の犬1/2

犬が飼い葉桶の干し草の上に寝そべっていた。 干し草は牛たちのために入れてあったのだが、 牛たちが食べに来ると唸って噛みつき、 近寄らせなかった。

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飼い葉桶の犬2/2

「なんて身勝手な奴だ」と一頭が仲間に言った。 「自分では食べられないくせに、 食べられる者にも食べさせないとは」

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飼い葉桶の犬

2スナック

かにの親子
かにの親子1/4

母がにが息子に言った。 「どうしてそんな横歩きをするの? まっすぐ歩きなさい」

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かにの親子2/4

子がにが答えた。 「お手本を見せてよ、お母さん。 そしたら僕も真似するから」

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かにの親子3/4

母がにはやってみたが、 どうしてもまっすぐ歩けなかった。 そして、子供のあら探しをするのが いかに愚かだったか悟った。

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かにの親子4/4

——口で教えるより手本を見せよ。

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かにの親子

4スナック

ヘルメスと木こり
ヘルメスと木こり1/9

木こりが川岸で木を切っていると、 斧が幹で弾かれて手から飛び、 水の中に落ちてしまった。

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ヘルメスと木こり2/9

水辺で嘆き悲しんでいると、 ヘルメスが現れて理由を尋ねた。

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ヘルメスと木こり3/9

事情を聞くとその苦しみを哀れんで川に潜り、 金の斧を引き上げて 「これがなくした斧か」と聞いた。 木こりは「違います」と答えた。

107/113
ヘルメスと木こり4/9

ヘルメスはもう一度潜り、 銀の斧を引き上げて同じように尋ねた。 「いいえ、それも違います」と木こりは言った。

108/113
ヘルメスと木こり5/9

もう一度ヘルメスが潜ると、 なくした斧を引き上げてきた。 木こりは自分のものが戻って大喜びし、 心から感謝した。 ヘルメスはその正直さに感心し、 金と銀の斧も贈り物にした。

109/113
ヘルメスと木こり6/9

木こりが仲間にこの話をすると、 ひとりが幸運をねたみ、自分も試そうと決めた。 川のほとりで木を切り始め、 わざと斧を水に落とした。

110/113
ヘルメスと木こり7/9

前と同じようにヘルメスが現れ、 潜って金の斧を引き上げた。 自分のものかと聞かれるのも待たず、 男は叫んだ。 「それです、それです!」と手を伸ばした。

111/113
ヘルメスと木こり8/9

ヘルメスはその不正直さにあきれ、 金の斧を与えなかったどころか、 男が落とした元の斧さえ引き上げてやらなかった。

112/113
ヘルメスと木こり9/9

——正直は最善の策である。

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